2015年最後の白金寄席に行ってきました。
2015年11月28日(土)に、今年最後となる白金寄席(第174回)に行ってきました。
18時30分開演でしたが、小腹が空いていたので四の橋「ブラウベルグ」さんで「マンデルプレッツェル」を購入し近くの公園で食べた後、いざ「白金いきいきプラザ」へ。
18時の開場を少し過ぎたくらいに到着すると「!」。
今年行われた3回の中でも最もお客様が入っていて、ほぼ満員です。
前の2回は椅子に座れましたが、今回は一番後ろで撮影も兼ねた「立ち見」状態となりました。
18時30分の時間通りに開演。世話人会の守田さんのあいさつからスタートです。
前座は、柳亭市馬の一門衆「柳亭市丸」さん。
スウェーデンはストックホルム出身。学習院大卒のバイリンガルで、日本語の他には「落語を少々」という掴みから「道具屋」へと流れこみます。
この「道具屋」は、古典落語のひとつでオムニバス形式なため、寄席の時間調整がしやすく重宝がられるとか(ウィキペディア参照)。
続いて、春風亭一朝師匠が登場。名前が一朝なだけに、いっちょう懸命にやります(笑)との事で、まずは挨拶代わりに、古典落語の「しりもち」を披露。
そして「忘れられつつある日本人の義理と人情を、流麗な日本語の名文と巧みな声と節に乗せて謳いあげる話芸を次代につなげる浪曲界のプリンス。相三味線の曲師を妻が勤めるのも現代では希少」と白金寄席で紹介されている、浪曲・東家一太郎と曲師・東家美(あずまや・みつ)のお二人。
この一太郎さん、白金寄席は8年ぶりとの事。前回は入門直後で、二代目東家浦太郎のおつきとして来たそうです。
本日の演目は「野狐三次〜木っ端売り(のぎつねさんじのこっぱうり)」から、子ども時代のエピソードを中心に演じました。この演目はさまざまなエピソードがあるそうですが、欲にくらんだ町医者を改心させるところで、丁度時間となりました。
この白金寄席で伝統芸能に触れる機会が増えましたが、「浪曲」というものを初めてじっくりと見た次第です。三味線と一緒にお話しを「語っていく」という、ぼんやりとした知識しか持っていませんでしたが、今風にいうと「ミュージカル」だったり「ジャズセッション」のようで、大変楽しませていただきました。
最後に一朝師匠が再び登場です。演目は「二番煎じ」。寒くなってきた夜にぴったりの、冬の夜回り話しです。扇子を使っての、しし鍋の肉やネギをおいしそうにほおばる表現が絶妙で、扇子だけにセンスがイイ!
お後がよろしいようで。(全然よろしくないです)
白金寄席の次回は、来年2016年の3月との事でした。
寒い時期ですが、多くの人に楽しんでもらえるといいですね。
本日も、若い女性二人が「白金寄席、初めてだよ」とおしゃべりしている声が聞こえてきました。
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【白金タイムズ(白金新聞)】