第176回 白金寄席に行ってきました。
関東地方が梅雨明けした2日後の7月30日に、白金いきいきプラザで開催された「第176回 白金寄席」に行ってきました。
今回は「落語×替え歌、爆笑寄席」という事で、古典&新作落語のトップランナー「柳家小ゑん」師匠、地獄のスナフキン「金谷ヒデユキ」さんのお二人による、夏の暑さもぶっ飛ばす、抱腹絶倒のひとときを楽しみました。
前座は「桂竹わ」さんで、藤子不二雄物語です。
漫画好きなら誰でも知っている藤子不二雄の物語ですが、話している本人がどこまで話したかを忘れるほど、途中にちょいちょい挟んでくる「桂竹わ物語」が妙に長い(笑。
続いて「柳家小ゑん」師匠は、新作落語「幸せの石」です。
肘の老化が気になる35才独身女性、ガス検の「春日井秀子」さんが、ふと拾った石をきっかけに流れ星に願いをかけるまでを描いたストーリー。果たして彼女の願いは叶うのか。
秀子さんの上司のキャラが面白過ぎて、めちゃくちゃ笑えました。
仲入りの後は「金谷ヒデユキ」さんの登場です。
3才の頃から始めたという「替え歌」。普通の人は何かをきっかけに止めるのだが、金谷さんは、そのきっかけがなかったという事らしいので、替え歌の目線がとにかく「ストレート」。
「王様は裸だ!」と叫んだ少年のような気持ちのまま、47年も替え歌をやっているんだろう。
とにかく、痛快な事この上なし! セットリストは載せてもいいのかなぁ。
「おどるポンポコリン」「いい湯だな」「私祈ってます」「黄桜のCM」「どんぐりころころ」「アンパンマンマーチ」「センチメンタル・ジャーニー」「少女A」「僕の彼女は頭が悪い」「さだ的な名詞vs長渕的名詞(正式なタイトルがわかりません)」
「過激にやって」と守田さんからリクエストがあったらしいけど、その場の客層に合わせている感じがして「さすが!」と思いました。
そして、トリは再び「柳家小ゑん」師匠で、演目は「フィ」。
人間の感情の根底に流れるものと言われることば「フィ」を巡ってのお話し。
文字で書いていくと、ちょっとシュールなオチなのですが、小ゑん師匠にかかると大爆笑のオチとなります。
ちなみに、ちょっと調べてみたのですが、この「フィ」というのは三遊亭円丈師匠作との事で、ちょっとしたナンセンスな短編小説的展開となっています。
とにかく大爆笑の夜でした。
こんなに笑えて楽しい会が、木戸銭1000円で楽しめるっていうのは、本当に素晴らしいです。
守田さんをはじめとして、主催の白金寄席世話人会のスタッフのみなさま、どうもありがとうございました。
【第176回例会 白金寄席】
平成28年7月30日(土)
桂竹わ … 藤子不二雄物語
柳家小ゑん … 幸せの石
《仲入り》
金谷ヒデユキ … 替え歌
柳家小ゑん … フィ
【取材】白金タイムズ(白金新聞)