「ベッカライ ブラウベルグ」さんにお邪魔しました
2015年1月にオープンした、四の橋商店会のパン屋「ベッカライ ブラウベルグ」さんにお邪魔しました。
ベッカライはドイツ語で「ベーカリー」、ブラウ(Blau)は「ブルー」、ベルグ(Berg)は「マウンテン」。はて、どういう意味なのかを考えながらオーナーにお目にかかりました。
「どうも、青山です。」
「!」、そうです。ブラウベルグで「青山」でした! つまり「ベーカリー青山」のドイツ語訳だったわけです。
名刺に「代表・パン職人」と書かれている、オーナーの青山さんにお話しを伺いました。
小学校の頃に、近くのパン屋さんに出入りしていたという青山さんは、製菓製パンの学校を卒業後「パンの激戦区」である梅ヶ丘の「ラ・フーガス」(現在はあきる野市に移転)でパン職人の一歩を踏み出しました。
その後、ユーハイムの丸ビル店の製パン部門に勤務。この時のシェフが、後に三宿の「シニフィアン・シニフィエ」を開業する、志賀勝栄氏でした。
青山さんの、その後のパン作りに多大な影響を与えてくれた方だそうです。
そして、パン職人のパイオニア「明石克彦」さんの「ベッカライ・ブロートハイム」で8年間勤務した後に、港区白金に「ベッカライ ブラウベルグ」をオープンしました。
当初は港区白金ではなく、あえて激戦区である世田谷や目黒で物件を探していたそうです。
●ホワイトを基調としてウッド系でまとめた店内
そんな青山さんに「ベッカライ ブラウベルグ」でこだわっているところを聞いてみました。
「安心・安全であることはもちろんですが、ヨーロッパで一般的な食事系のパンですね。」と青山さん。
食事系というと、フランスパンやライ麦パン、パン・ド・ミなど。
人気メニューを聞いてみたところ、ガーリックフランスやミルクスティック、バゲットは特に人気があるそうです。
●ガーリックフランス
食べ終わると、ワックスペーパーにオイルが溢れ出るほど、自家製ガーリックペーストがたっぷり。食べる前にオーブンで軽く温めるとオイリーさがアップ。
●アーモンドたっぷりのマンデルブレッツェル
フライヤーも導入済みだそうで、近いうちに「あんドーナツ、パイドーナツ、カレーパン、ベルリーナ(ジャム入り揚げパン)」なども店頭に並びそうです。
また、焼き菓子なども予定しているとか。そういえば2月からサンドウィッチも店頭に並んでいますが、こちらもどんどん新しいメニューが増えるそうです。
クリスマス時期の「シュトーレン」も楽しみですね。
●どれもおいしそうです
「新しいメニューに、どんどんチャレンジしたい」と語る青山さんですが、現在出しているメニューにも工夫が見られます。
例えばパンのサイズ。白金タイムズスタッフおすすめの「ノアカレンズ」は、当初「フル」と「ハーフ」の2サイズでしたが、最近では「クオーターサイズ」や「スティックタイプ」も見かけます。「お試しで食べてみたい」という方を想定してのサイズ展開ですね。
●ピザもあります
「チラシをまいたりしていませんが、かなり忙しいです。」と青山さん。何時頃から仕事をしていますかと聞いてみたところ、
「夜の12時くらいですね。」と驚くべき答えが返ってきました。
19時に閉店した後、近くの自宅に戻り夕飯を食べて仮眠をとる生活になっているので、睡眠時間が極端に少ないそうです。まだ30代なのでバリバリやれますが、40を過ぎると体力がガタッと落ちるので、健康には十分注意して欲しいですね。
今は、忙しいのでお願いできませんが、いつか「白金あんぱん」を開発して頂き、しろかねpanpan堂、金麦の3店で「白金あんぱん特集」をやれると楽しいと思います。
青山さん、是非お願いします!
本日はお忙しいところ、どうもありがとうございました。
<追記>
ガーリックフランスは人気があるので、売り切れの可能性があります。
そんな時は慌てずに「明太子フランス」を探しましょう。明太子ペーストたっぷりでペロリと頂けます。
また、フランスパンを二枚に開いたものをピザっぽく仕上げたパンも時々ありますが、これも「パリモチ」でおいしいです。
できれば、どちらも食べる前にオーブンで軽く表面を焼くとおいしさがさらにアップします。
■ ベッカライ ブラウベルグ
〒108-0072
東京都港区白金3-9-6
Tel.03-6277-0003
営業時間 9:30〜19:00 毎週日曜日、第1・第3月曜日定休
取材:白金タイムズ【白金新聞】