Jul
28
2014

「コーヒーショップCANDY」さんにお邪魔しました。

本日は、白金三丁目「五の橋商店会」にある、「コーヒーショップCANDY」さんにお邪魔して、オーナーの佐伯さんにお話しを伺いました。

コーヒーショップCANDYさんは、1971年7月20日にオープンし、もう45年目に入りました。ちょうどその日はマクドナルド日本第1号店「銀座店」が三越銀座店脇にオープンした日です。

オープン当初は、現在のような喫茶店ではなく「スナックCANDY」としてオープンし、当時23歳と若かった佐伯さんは朝から夜中の2時すぎまで働いていたそうです。
銀座帰りのママさんがお客様を連れてきたりと賑やかでしたが、いくら若いとはいえ途中休憩なく営業するのは体力的に厳しいこともあり、1年くらいで9:30〜21:00の営業時間に変更したそうです。9:30〜17:00の現状スタイルに変わったのは、昭和時代でもう30年くらいになります。

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白金三丁目は準工業地域で、応接室などを持たない小さな会社が多かったせいか、打ち合わせや商談で使われる機会が多かったそうです。
1970年代、五の橋商店会には喫茶店が4件あり、他のお店がコーヒー一杯60円から80円で出していた頃に「飲み放題」150円で提供していたそうです。150円は決して安くないと思いますが、コーヒー好きや長く打ち合わせしたい人達には人気があったことと想像できます。きっと居心地が良かったんでしょうね。

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創業当時から奥様と二人でやってきたという佐伯さん、12時から16時までのランチタイムには、たくさんのお客さまが食べに来てくれるそうで、すべてのメニューは奥さんが作っています。
ホールは全てご主人が仕切っていて、キビキビとした手際の良さで、あっという間にテーブルの食器が片付いていきます。

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「ランチ時のお客さまの人数を考えると、本当は2人では厳しいんだけど、そこは阿吽の呼吸で。」と佐伯さん。
創業当時のスナック時代はサンドイッチくらいしか出していませんでしたが、お客さまのリクエストに応えるため徐々にメニューが増えていったそうです。

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コーヒーショップCANDYさんは、とにかくランチが大人気です。ランチタイムが4時間と長いのも魅力的ですが、会社員の「お昼休み」という限られた時間内に、素早く作ることができるメニューを提供してきたところ、豚肉の生姜焼き、カレーライス、ハンバーグという3品目が特に人気メニューとなったとの事。

創業当時は、八百屋と魚屋、喫茶店も数件あった「五の橋商店会」ですが、
「この白金にお店を出そうと思った理由はなんですか?」と伺ったところ、

「中目黒や六本木なども含めて、あっちこっち見て回ったんだけど、もう疲れちゃって(笑)」
「それで、知人に相談したら白金はこれからいいんじゃないか。」
と言われたのを参考にして、現在の場所にしたそうです。
その当時西麻布に住んでいたそうなので、結果的に通いやすかったというのも理由のひとつではないかと想像できます。

創業当時は、駐車なども今ほどうるさくなくて、明治通りに抜けやすくて相互通行できる関係で、車でやってくるお客様も多かったそうです。
また、明治通りをはさんだ南麻布には、当時飲食店がなかったのも繁盛した理由なのではないか、と佐伯さん。

お店の前には、ベンチが置いてあります。ドラマのロケにも使われたことがある店の佇まいに見事にマッチしていて、すっかり街の一部となっています。休日にはご近所のお婆さんが座っているのを何度も見かけました。
コーヒーショップCANDYさんには「食べて良し、休んで良し」という文字通り「憩いの場」として、これからも営業を続けて欲しいと思います。

本日はどうもありがとうございました。

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コーヒーショップ CANDY【喫茶店】
港区白金3-14-1
土日祝休

白金タイムズ【白金新聞】



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