スタンドパイプの防災訓練に行ってきました
9月1日の防災の日を前に、高輪消防署と三光第八町会が合同で行った「スタンドパイプ防災訓練」に行ってきました。
「スタンドパイプ」は道路上にある消火栓や排水栓に直接パイプを差し込んで、消火活動を行うための消化器材です。消火活動は通常消防署が行いますが、災害のため消防車が間に合わないことがあります。そのような場合は、地域住人が中心となって消火活動を行いますが、スタンドパイプ自体はとてもコンパクトなので、初期消火に大変有効との事です。
このスタンドパイプを使った防災訓練は、白金高輪地区では初めてという事です。
●スタンドパイプ本体
消防隊員の方からひと通り説明をして頂いた後、住民の皆さんで実際に設置から放水までを体験します。
【1】消火栓のフタを開ける
専用の道具を使い、消火栓のフタを開けます。大変重いのでテコの原理を使います。
フタは重いのでうっかり足に落とすと骨折するため、この時はひとりで作業を行いました。フタを固定するときだけ補助します。
【2】スタンドパイプを差し込む
フタが固定できたら、スタンドパイプを差し込みます。ちゃんと固定しないと放水の際にスタンドパイプが水圧で飛んでしまうので、要注意です。
【3】開栓して水を確認
「スピンドルドライバー」という器具を使い、開栓します。
水が勢い良く出ないようにゆっくりと開栓します。
【4】ホースを装着
一旦水を止めて、ホースを装着します。
【5】放水準備
スタンドパイプにホースをつなぎ、反対側のホースには放水用のノズルを装着します。
【6】開栓
放水準備が出来たら、スピンドルドライバーで開栓します。
女性でも簡単に開栓できます。
【7】いよいよ放水
そして、放水です。ノズルは閉じたり開いたりすることで勢いを調整できます。
放水する人の後ろで、ホースを持ってあげると水圧による重さが軽減され、放水しやすくなるそうです。
積極的に参加し実際に操作してみることで、水圧の強さ消火栓のフタの重さなどを実感でき、いざという時にも慌てずに消火活動ができると思いました。
高輪消防署と三光第八町会のみなさん、どうもお疲れさまでした。
9月1日から「東京防災」というハンドブックが配布開始されました。
デジタル版もありますので、興味のある方はこちらからどうぞ。
【取材:白金タイムズ(白金新聞)】