白金北里通りにある「誰でも使える休憩所」をご存知ですか?
白金北里通りに、地域の人や白金を訪れた人が自由に出入りできる「白金北里通り休憩所」があります。
休憩所の窓にはこんな貼り紙が・・・、
『近所の方や高齢者の方はもちろんのこと、歩き疲れて少し休みたい方、トイレを借りたい方、ちょっとのどが渇いた方(ウォーターサーバーがありますので、ご自由にお使いください)、どんなところだろうかと興味のある方、ママさんや子どもたち、どなたでも立ち寄れる場所としてご利用いただければ幸いです。』
こんな太っ腹な事をどなたがやっているのかを確認したく、お話しを伺ってきました。
お話しは、指定訪問介護事業所「ケアしろかね」で訪問介護を行っている介護福祉士の星さんと、居宅介護支援を行っている介護支援専門員の中村さんに伺いました。
こちらの白金北里通り休憩所は「しろかね地域ケア推進協会」が運営しており、休憩所の奥が訪問介護事業所の「ケアしろかね」となっているそうです。
以前、休憩所の前を通った時にガラス越しにのぞいてみたら、モノで溢れていて「ここは一体なんだ?」と思ったことがありますとお伝えしたところ。
「それは、ちょうどバザーの時期ですね。
月に1度、バザーをやっているんです。」と星さん。
そういえば、この休憩所の中は洋服や電化製品、書籍やDVDで溢れています。
こちらは、『地域のよろず屋、便利屋をめざす【ねこのてサービス】』で回収してきた不用品などをリユースしているそうです。不用品を引き取り、それを地域に還元するという所がポイントです。
【ねこのてサービス】は公的なサービスでは対応できないような事を、ボランディアもしくはお駄賃程度の負担で行っているサービスです。
もちろん高齢者向けだけではなく、ちょっと人手が欲しいときなどにも利用できるとの事。
なにか困ったことがあったら【ねこのてサービス】と覚えておきましょう。
港区の中でも高齢者の比率が高い高輪地区ですが、私たちが普段の生活の中では見えない部分に、ご高齢で低所得な方もいらっしゃるという事で、その方たちに無料で電化製品を貸したりもしているそうです。
→ねこのてサービスについてはこちら
「子どもが勉強しに来たり、介護サービスを利用されている家族が立ち寄ったりしています。また、書籍やDVDの貸し出しを利用される方もいらっしゃいますね。非営利スペースなので、ご利用は全て無料です。」との事です。
他にも「○○がいるんだけど、ある?」と訪ねてくる方もいらっしゃるとか。
昔はご近所同士でやっていた当たり前のことが、なかなか難しくなっている現代には必要なサービスなのかも知れませんね。
「誰でも気軽にフラッと立ち寄れる場所にしたい。」と、星さん。
そういえば先日、神応小学校にて港区社会福祉協議会主催のフォーラムに参加した際、文京区にある「こまじいのうち」が紹介されていましたが、こちらの「白金北里通り休憩所」がいつか「ベンジーのうち」になったりしないかな、と思いながらお話しを聞かせていただきました。
星さん、中村さん、お忙しいところありがとうございました。
●休憩所でできること、置いてあるもの
・街中トイレ
・ウォーターサーバー
・雨天時の傘の貸し出し
・テレビ鑑賞/音楽鑑賞
・読書/貸本
・福祉用具のカタログ
・区の資料/広報誌、いきいきプラザのチラシ、地域イベントのチラシなど
・休憩所スペースのレンタル
→白金北里通り休憩所についてはこちら
追伸
ちなみに「ベンジー」とは、ケアしろかねを運営している「ベンジー合同会社」で、中村さんが飼っているネコの名前だそうです。そのベンジーは、敬愛するロックヴォーカリストの愛称からつけたそうです。1970年代に公開された「犬の映画」タイトルではありませんよ、念のため。
→ケアしろかねについてはこちら
【取材】白金タイムズ