「羽田空港機能強化に関する更なる情報提供の場」に参加しました
2016年2月15日に、港区高輪区民ホールにて「羽田空港機能強化に関する更なる情報提供の場」が開催されましたので、参加してきました。
平日の19時という事もあり、30人〜40人程度しか集まっていませんでした。
前日までの春っぽい陽気とはうってかわり、雪交じりのあいにくの天気も影響していたと思います。
2015年8月に、高輪区民ホールにて説明会が行われましたが、掲示板レベルの告知のためか、知らない方も多かったようです。
残念ながら今回も大々的な告知はなく、近くの掲示板の告知を見て参加した次第です。
そもそも、白金地区の上空に飛行機が飛ぶ計画自体、知らない人は多いのではないでしょうか。
※このようなウェブサイトもありますが、インターネットをしない人は見ないですね。
今回の説明会では、国土交通省航空局航空ネットワーク部 環境・地域振興課 東京国際空港環境企画調整室の室長の方が説明されていました。
内容としては、羽田空港の機能を強化することによる経済効果を見越した「国際線の増便」の説明と、飛行ルートに関する情報提供です。
<重要なポイント>
現段階飛行ルート案に関して重要なポイントは、
★白金地区は2つのルートに挟まれている
という点です。
◆飛行ルート(PDFはこちら)
南風時に15時〜19時の4時間に渡り、
★白金高輪上空を通る「C滑走路ルート」が、1時間あたり31便程度
★目黒駅上空を通る「A滑走路ルート」が1時間あたり13便程度
4時間でみると、2つのルートを合わせて160機以上のジェット機が通過する計算になります。
この南風運用は、年間でいうと全体の4割程度と想定されているので、約5ヵ月間に渡ります。
1日4時間で160機程度ですから、実に23,360機(160機×146日)のジェット機が通過する計算です。
「渋谷ヒカリエで開催された説明会も出席しました」と言う、白金台在住のHさんは「ウチは白金ルートと目黒ルートの中間地点なので騒音問題が本当に心配」と、早々と夕飯の準備を済ませて駆けつけたそうです。
騒音については、白金上空は500メートルの高度を飛行するとの事で、計算上は75〜55dBという瞬間最大値が提示されましたが、幹線道路でいうと桜田通り沿いをトラックが走っているのと同程度だそうです。
外苑西通り、明治通り、桜田通りなどから離れているエリアでも、年間5ヶ月程度は「トラックの走る桜田通り沿い」の騒音にさらされる事になります。
また、落下物については「氷のかたまり」や「部品」などが想定されますが、過去10年間の発生件数は成田空港では18件、羽田空港周辺では0件という報告をしましたが、「安全性」の根拠にはなりません。
白金6丁目の坂田会長からの質問で、「反対意見が多ければ、中止になるのか」という問いがありましたが、明確な答えは返ってきませんでした。
そもそも、「現段階では何も決定しておらず、地域住民との会話の中で最良の方法を模索しています。」というのが国土交通省のスタンスなのですが、平成28年の夏頃には「環境影響に配慮した方策の策定」というスケジュールになっています。
あと6ヶ月程度しか時間のない中で、地域住民にどのような告知をし理解を得るのかがポイントだと思いますが、「国際線の増便」が規定路線であるならば、白金上空の飛行は避けられない状況となります。
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